12月2日(金)夜学会のテーマは「ビール課税の不穏当な動き」

場所は、はりまや橋商店街、魚の棚前の空き店舗です。

表はビール課税の国際比較だ。歴然としているのは高いこと。政府は現在あるビール、発泡酒、第三のビールの税率を一本化しようとしている。ビール消費の減少に加えて、発泡酒や第三のビールへの移行によってビール類からの税収減をなんとか食い止めようと一本化を図ろうとしているのだが、そもそも発泡酒や第三のビールが登場したのは単にビールの税金が高すぎた結果なのである。ビール類の課税を国際水準に引き下げるならともかく、一本化したところで何の解決策にもならない。前々回話した通り、日本では長年「減税」というものがない。高齢化社会に向かって国民負担が増えていくのは仕方ないにしても、どこかで国民が喜ぶような政策が必要なのに、一向に国民の気持ちが分からないのだ。