1890年、明治23年9月15日、土陽新聞に掲載された挿絵。着物姿の女性が背に担ぐ旗に「自由」の文字がある。何のことはない。ニューヨークの自由の女神のコピーである。日本の辺境にあった土陽新聞の絵師が地球の裏側の完成間もない記念碑を知っていたのだから驚きだ。「自由の女神像はアメリカ合衆国の独立100周年を記念して、独立運動を支援したフランス人の募金によって贈呈され、1886年に完成した。」(Wikipediaから)松岡館長に案内されて、自由民権記念館を改めて見学した。何度も通っている場所だが、行く度に新しい発見がある。というより、人間の目は節穴だらけであることを示している。