土佐山七厘社として、はりまや橋金曜市に出店して7カ月が経過した。昨年12月は正月を控えていた上、お祝儀の意味でも結構な売り上げがあったが、その後は、いろいろな炭の売り方を工夫するものの鳴かず飛ばず。

 流れが変わったのは4月からだ。店を訪ねてくれた茶道関係者からの注文が入り始めた。これまで4件の人に継続的に特注の木炭をお届けしている。4月からは風呂釜向けの注文も入り始めている。

 同時に旧鏡村の植田さんの好意で山菜を売り始め、土佐山のサカキも店頭に並べたところ、店頭はがぜん賑わいを増した。なんでも1束100円が、いつの間にか「つかみ取り100円」となってしまったこともあり、昼飯時を忘れるぐらいお客さんが来てくれた日もあった。
 6月以降は山菜もなくなり、期待したウメもさっぱりだったが、青竹がそこそこ売れることになった。青竹は切ったばかりの時は美しいが、梅雨時でもあり、カビが生えたり形状が変化するなど苦情も殺到。「こりゃ売り物にならん」ということになった。今のところ「熱湯で消毒」して使うようおすすめしている。

 先週からは土佐山の齋藤木工を引き継いだ山本堪ちゃんの好意でキーホルダーなど齋藤さんの作品を売り始めた。これが「かわいい」とけっこうな人気なのだ。

 2015年度第一四半期(4-6月)の売上高は178,850円となった。経費を差し引いた収益は142,719円だった。内訳は木炭39.600円、山菜等118,750円、サカキ13,200円、木工品7300円となっている。
金曜市への出店は木炭の販売を目的としているため、当初から出店料1800円と駐車場代500円の経費は木炭の売り上げから捻出することになっている。木炭の売上金は経費を差し引いて土佐山七厘社に上納している。

 木炭だけでナリワイとするには難しいが、山のものをいろいろ組み合わせることで、木炭を含めた1日の収益が13,000円弱となっている。

 これから夏場にかけて、山菜はクレソンしか期待できないが、バーベキュー向けになんとか木炭の販売に力を入れたい。週末、キャンプ場などでの出張販売を考えてもいい。齋藤木工の木工品も販売に力を入れたいので言い知恵があったら教えていただきたい。(伴 武澄)