第3回はりまや橋夜学会のお知らせ

日時:2月13火(金)午後7-8時

場所:はりまや商店街 秋山酒店斜め前の空き店舗

テーマ:アメリカ独立とフランス革命

今日のテーマ「アメリカ独立とフランス革命」のネタ本はトクヴィル『アメリカのデモクラシー』(岩波文庫)。萬晩報には「政治用語としてのPeopleと人民」http://www.yorozubp.com/0702/070219.htm

トクヴィルの『アメリカの民主主義』(岩波新書)を読んだ。上・下2巻は読み応えがあった。トクヴィルは「人民による統治」がどうなるのか、興味を持ちながらアメリカを旅してこの著作をものにした。 

トクヴィルがこの名著を書いてからすでに150年以上が経つ。トクヴィルはこの著作の中でアメリカの民主主義を絶賛するのだが、基本的に民主主義に対して懐疑的な考えが随所にみられる。「人民に名を借りた専制ほどひどいものはない」ことを150年前に看破していた。

フランス革命はまさにそのようにして始まったし、ロシア革命だって毛沢東による革命にしても民主主義とは程遠い独裁制である。社会主義や共産主義は「人民の人民による人民のための政治」だったはずである。

・peaple(人民)とnation(国民)
 シトワイアン(市民)=citizin=同志=敵と味方を識別する呼称
                   =愛国者と非国民
・アメリカ上院は1913年まで間接選挙だった
・アメリカ下院の選挙は2年ごとと短い
・フランス革命で何が変わったか
 ①公務員が強くなった
 ②自由と平等が掲げられたが、人民は平等を選択した
But one also finds in the human heart a depraved taste for equality, which impels the weak to want to bring the strong down to their level, and which reduces men to preferring equality in servitude to inequality in freedom
・アメリカは清教徒たちがコネチカットでつくったものが、13州に広がった
 平等より自由を選んだ。たとえ非効率であっても自由が大切
「アメリカでは、法をつくる者もこれを執行する者も人民が任命する。法律違反を罰する陪審を構成するのも人民である。制度は原理のみならず、そのあらゆる展開において民主的である。たとえば、人民は直接その代表を任命し、一般に毎年これを選出して、議員の人民に対する従属を一層完璧なものとする。人民は実際に支配者であり、政府の形こそ代議政体だが、人民の意見と偏見と利害、否、その情念までもが、社会の日々の運行に現れるのを妨げる永続的障害はどこにも見当たらない。