
川沿いの道に出て、思わず声を上げる。花筏(はないかだ)だ。風で散ったサクラの花びらが川面をピンク色に染めている。仁淀川沿いではこんな現状を「花筏」と呼ぶ。

牧野博士と桜(青山文庫の説明から)
牧野博士が桜を好んだことはよく知られており、自叙伝に収録されている三女蝸代さんの回想からも「日本にはサクラが少ない。もっとたくさん植えて、サクラの国にしなければならない(『牧野富太郎自叙伝』より抜粋)」と博士がよく言っていたことかわかる。

残念ながら、博士か贈ったソメイヨシノは現存していないが、佐川は日本さくら名所百選にも選ばれ、博士のいう「サクラの国」に少しでも近づこうとしている。
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