| チャンドラ・ボース氏の冥福を祈る |
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元陸軍軍医大尉・台北陸軍病院南門分院長 吉見胤義
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| 飛行場の事故現場から緊急輸送されてきたネタジ・スバス・チャンドラ・ポースの身体は、文字通り全身火傷で、頭から足の先までいぶし銀の色に変色しておりました。外科的な処置のため、ただちに手術室に運ぴ込まれました。この問、ネタジの唇からは痛みを訴える一言葉はひと言も発せられませんでした。
ネタジは体躯堂々、六フィートを超す偉丈夫でしたが、彼の意思の力も肉体と同様、鉄のように強固なものでした。まさにインド独立のために心身を捧げた人物にふさわしい姿です。リンゲル注射、輸血、強心剤などできるかぎりの手当をいたしましたが、その甲斐もなく、その夜最後の息を引き取りられました。 その夜を想い起し、偉大な人物を失ったことを非常に残念に思います。 今はただネタジの具福を心から祈るぱかりです。 |
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| 次へ 第3章 スバス・チャンドラ・ボース氏への追憶
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