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Mikiko Talks on Malaysia 
 マレーシア国民大学外国学部講師 伴 美喜子
2000.02.15
 
小さな国の大きな包容力−旅人が感じたマレーシア
 公開して半年あまり、お陰様で当ホームページもアクセス15000を突破しました。今日は読者の方からいただいたメールの中から3通を選んでお届けしたいと思います。これらの内容は、是非マレーシアの方々にお伝えしたいことです。「自分の国に対し、どうぞ、誇りを持って下さい!」と。

 *スコルデイング葉子さんより

 はじめまして。スコルデイング葉子と申します。

 私がマレーシアを初めて訪れたのは、1990年の7月のこと。旅行者としてただ通りすぎただけですが、あっちこっちで人々の優しさに触れ、以来、この国にすっかり魅せられ、何かと気になる国の一つです。

 主人が英国人で、彼の国に行くときはマレーシア航空を利用して、行きと帰りにクアラルンプールに立ち寄っていますが、訪れるたびに、新しいビルとかタワーとか、開発されていくその町並みに目をみはっています。

 西洋に媚びて成長した日本と違い、燐としているその姿勢がこの国の魅力ですね。いつだったか、麻薬を持参して逮捕されたオーストラリア青年を自国の法律に基づいて処刑してしまったこと、今でも記憶にあります。

 日本に学べのルック・イーストや2020までに先進国の仲間入り宣言?やはり、他の東南アジアとは一味違うと思うのです。この勢いではもしかしたら、マレーシアは先進国の仲間入りを果たすかもしれませんね。

 でも、そのとき、先進国の日本が失いつつある、あるいは失ってしまった「ゆとり」だとか「思いやり」だとかを、この国の人には失って欲しくないなと願っているのですが。

 これからも伴さんのマレーシアの話し、楽しみにしています。お身体に気をつけて、興味深い話しを届けてくださいね。

 PS:ピンクのミニバスはまだ元気に街を走りまわっているのでしょうか?

 (いいえ、色形は可愛いけれど、運転が荒っぽいことで有名だったあのミニバスは街から姿を消しました。冷房付きの、快適だけれどすましたイントラコタに取って変わられました。でも、国立博物館に行けば見られますよ・・・Mikiko)
 *山下千鶴子さんより

 はじめまして。日本よりお便りしています。たまたま見つけた伴さんのホームページに大変共感してしまい、思い切ってお便りすることにしました

 昨年の年末から年始にかけてマレー半島を旅しました。その2週間足らずの滞在中に感じた、あのやさしくて暖かい印象について、旅が終わって日本に帰ってからもずっと考えていました。たまたま訪れたマレーシアという国のあの居心地の良さについて、何か反芻するような思いで、マレーシアについて書かれた書籍を読み、ホームページを探しました。

 そんな折に伴さんの文章に出会い、「そうそう、私が感じたものはこれ」と思いました。夢中になってすべての文章を読ませていただき、伴さんご自身の中にも流れているマレーシアの国と同じ暖かくてやさしい気持ちやまなざしに、心の深い部分から揺さぶられるようでした。

 私は特にマレーシアという国に強い思い入れがあったわけではなく、どちらかと言うと、マレーシアという国にははっきりとしたイメージが持てず、「茫洋な感じの国だなぁ」と思っていました。ただ、東南アジアの国々に対する興味があり、「アジアのいろんな国を見てみたい」という気持ちから、今回マレーシアという国を訪れたわけです。

 今まで、タイやベトナムなどいくつかの国を旅してきましたが、特にベトナムと比較してマレーシアを考えた時に、その違いを顕著に感じます。ベトナムへは昨年月に訪れましたが、正直に申し上げると、大変疲れる旅でした。

 私の中でベトナムの歴史や文化、人々の生活などに対する興味や関心は強く、今でもそれらへの強い気持ちはあります。ただ、旅で安らげないという現実(特に観光客の多いホーチミンに滞在したためでもあるでしょう)に少々疲弊してしまったのも事実です。

 東南アジアに限らず、海外の地を訪ねる時は多少なりとも気を張って過ごすのが常ですが(特に一人旅が多いので)、マレーシアの地では、そのような警戒心が日数を過ごすにつれて徐々に徐々に薄れていき、最後の方では、日本に居る時以上に安らぎを感じました。

 単に治安が良いということだけではなく、マレーシアの人々のやさしさ、おおらかさ、他を排除しないような暖かい空気、そのようなもろもろのものによってもたらされたのだと思います。

 東南アジアではぼられたり、だまされたりするのが当たり前で、いつもその度に不愉快で理不尽な思いを感じていたのですが、マレーシアではただの一度もそのようなことはありませんでした。

「本当にここは東南アジアなの?」と自分でも首をかしげてしまうほどでした。

 また、肌の色も宗教も異なる複数の民族の人たちがとても仲良く平和に暮らしている様子は私にとっては驚きでした。しかし、驚きながらも、マレーシアの人たちが平和に共存している様子を眺めることで自分の気持ちも次第に和やかになっていきました。

 それから、マレーシアでは現地の人たちといろいろなおしゃべりをしたのですが、それが一層旅を楽しいものにしてくれたように思います。他の国ではものの売り買いで必要な会話までで、そこから一歩踏み込んだ会話がなかなかできません。

 しかし、私が出会ったマレーシアの人たちとは(Ipoh駅で道を教えてくれた中国系の女の子、Cameron Highlandsで3時間もおしゃべりしたパンケーキ屋台のおじさん、Malacaから乗ったバスで隣の席に座った女性の方などなど・・・)、一歩も二歩も踏み込んだ会話ができ、そういう人たちから想像できるマレーシアという国やその国民性に次第に惹かれていきました。

 そして短い旅行の中で「私、この国が好き。この国の人たちが好き。」とはっきり思った大きな理由を、伴さんの文章のあちこちに見出すことができ、自分の中でそれを確認していきながら、何だか嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。

 忙しい毎日の中でも、マレーシアの国に思いを馳せるだけで、ひとり幸せな気持ちになれます。伴さんの文章の中にも「包容力」というキーワードが出てきましたが、本当にそうですね。マレーシアはいろいろなものを受け容れてくれる、大きな、大きな国ですね。

 マレーシアという国との出会いは私にとって、とても大きな出会いでした。今は伴さんよって届けられるマレーシアのいろんな風景を楽しみながら、またマレーシアに行く計画を練っているところです。これからも一読者として楽しみにしています。どうぞお元気で。

 PS:一方的な手紙で大変失礼しました。でも、「私もマレーシアが大好き」という気持ちを伝えたかったのです。

 (仲間が増えて嬉しいです。「To know Malaysia is to love Malaysia」という観光キャンペーン・ソングが時々テレビで流れています。そう言えば、栗山元マレーシア大使夫人の栗山昌子夫人が11年前に書かれた本のタイトルも『「マレーシアの魅力ー人の心の温かい国』でしたね・・・Mikiko)
 *伊東昌子さんより

 はじめまして。シンガポールに在住しております伊東昌子と申します。マレーシア関連のホームページを渡り歩いていて、伴さんのページと巡り合いました。どのお話もとっても興味深く昨日今日とですべてを読み終えてしまいました。

 シンガポールに住んでおりますが、週末は友達を訪ねてマレーシアで過ごすことが多く、訪れる度に人の素朴さやゆったりとした時間の流れ、精神的な豊かさを感じずにはいられません。

      (中略)

 また再度じっくり読ませてもらおうと思っています。

 (マレーシアとシンガポールの間は橋一つ。昔は同じイギリスの植民地だったし、独立後一つの国だったこともありますね。今でも、マレーシア側のジョホール・バルからシンガポールへ通勤・通学している人もいますよね。私の学生の中にも卒業後シンガポールで働きたいと希望する者が何人かいますよ・・・Mikiko)
* * * * * 読者の皆さん、励ましていただき、本当にありがとうございます。これからも応援して下さいね。・・・Mikiko
 前回のコラム「Pak Lingの涙
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