「海にはワニがいる」

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もう10年以上前だと思う。萬晩報読者だというイタリア在住の日本人青年からメールが来た。飯田亮介といった。テルツアーニの「反戦の手紙」を翻訳 したと、その全文を送ってきた。確か木曜日だったはずだ。一気に読んで翌日、WAVE出版の友人の社長に電話して、そのメールを転送した。その社長は週末 に翻訳した「反戦の手紙」を読んで、月曜日に電話してきた。「ぜひうちで出版したい」。ということで数カ月で日本語版の「反戦の手紙」が上梓された。

イタリア在住の日本青年はその後もイタリア文学をいくつか翻訳出版しているが、「海にはワニがいる」という本は知らなかった。取り寄せて最近読んだが、これもまた一気に読ませる一冊だった。こういう物語が多くの日本人に理解してもらいたいと思う。


以下は「海にはワニがいる」の訳者あとがきである。
http://ryosukal.blogspot.jp/2015/12/blog-post.html?spref=tw
このところシリア難民の痛ましい話題が続き、冬の到来にどれだけ過酷な状況に直面しているかといろいろ考えさせられます。
そんななかでヨーロッパは経済難民の入国を制限し、シリア、イラク、アフガン難民に限定して入国を認めるなど、決して理想的とは言えない解決策でなんとか 対応しようとしています(決して理想的とは言えないというのは、実際のところ両者の線引きはそう簡単な話ではないだろうそう思うからです。ただし難民鎖国 を続ける日本とくらべれば、やはり偉いと思います)。
そこで思い出しました。数年前に僕はアフガン難民の少年が陸路でイタリアまでやってくるファビオ・ジェーダ作「海にワニがいる」という作品を早川書房の依 頼で訳し、出版しましたが、恒例のあとがき公開をまだしていなかったのです。自分の訳した本の「宣伝」というとどうも気が引ける(なんでしょうね、これ は)小心者ですが、この本はできるだけ多くの人に読んでいただきたい一冊です。

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このページは、伴 武澄が2015年12月25日 23:57に書いたブログ記事です。

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