『黎明を呼び醒ませ』が面白い

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reimeiwoyobisamase.jpg賀川豊彦の随想集『黎明を呼び醒ませ』がなかなか面白い。昭和12年1月に刊行されているから、時代は中国国民党との戦争勃発の直前である。2年後には欧 州で世界大戦が始まる。書き出しの「序」には「師走のどす黒い憂愁が、日本の戸口を覗いてゐる」「不義は、愛国心の名を藉りて民族の霊魂の殿堂を脅す」と いった危機感を漂わせる。

「放浪民族の運命」の中でユダヤ人がなぜ世界から圧迫されるのかを書いている。まあ、知らないことの多さよ。

パレスチナの語源はペリシテ人の土地という意味で、旧約聖書の時代から存在する。現在のイスラエルとパレスチナに加えて、ヨルダン川東域をも含めた領域を示していた。

そのパレスチナに、モーゼが引き連れたエジプトのユダヤ人やってきて、初めて国家を建国した。ユダヤ人からすれば、約束された地、カナンということになるのだ。ユダヤ人はペシリテ人を蹴散らしてイスラエル王国とユダ王国という二つの国をつくり、数百年統治した。

先住民だったペシリテ人はエーゲ海全域に散って後のギリシャのミケーネ文化をつくった人々とされているらしいから面白い。

旧約聖書を読むと、カナン(パレスチナ)は「乳と蜂蜜の流るる郷」だったのだから、今のような一面砂漠ではなかったのだろう。そこでユダヤ人たちは壮絶な戦いを繰り返している。旧約聖書の一部はほとんど戦記に等しい。

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このページは、伴 武澄が2015年1月12日 22:52に書いたブログ記事です。

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