2014年11月アーカイブ

安倍晋三首相はいくつものうそを言っている。その割にウソと受け止められていないから不思議だ。そもそもそのウソを記者会見で追及しないメディアの責任も小さくない。
ウソの①
消費税増税延期は重大な政策変更だから国民に信を問う必要がある→憲法に抵触するかもしれない集団的自衛権について閣議だけで決定した。
ウソの②
民主党時代は景気が低迷した。2013年度のGDP2.2%成長はほとんどが10兆円の景気対策で、実質的にプラスになったのは「消費税駆け込み時の2014年1-3月期だけ、その後も2四半期マイナスが続いている。
ウソの③
6割の企業が賃金を上げたというが、日本経済を支える中小企業の社員にはほとんど恩恵はない。
ウソの④
2年間で3割以上も円安になっているにも関わらず、輸出が一向に増えない。輸入が増えた分、貿易赤字となっている。言及しないことはウソに等しい。

北朝鮮の拉致問題は解決の糸口さえついていないなどウソはまだまだある。

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安倍晋三首相が11月18日記者会見し、来年10月からの消費税増税を延期し、衆院を解散すると発表した。解散に対して世の中の多くが「合点がいかん」と思っているはずだ。

かつて小泉純一郎首相は郵政民営化法案が否決されて「民意を問う」と衆院を解散したことを思う出す。内閣の方針に国会が「ノー」を突きつけた。たぶん国民は俺を支持してくれるだろうという強い意思表示があり、選挙結果は小泉首相の思う通りになった。

今回、消費税増税の延期に対して反対はほとんどなかった。野党もほどんど支持している。「安倍さんの消費税増税延期に反対している人はほとんどいないのに"国民の意思"を問う必要などない」。国民が合点のいかないところはまさにこの一点にあるのだろうと思う。

経済情勢などに関係なく予定通り増税を進めようとした財務省に対して安倍さんがキレたという話も出ている。僕は、民主党の野田政権の時から官邸は財務省主 導に戻ったと思っている。官僚のシナリオ通りに政治を演じていれば、かつての自民党のようにつつがなく政治が回る。口には出さなくとも誰もが知っているこ とである。

アベノミクスなど官邸主導の経済政策だと考えている人はいない。いまさら財務省にキレたといわれても・・・。

僕が言いたいのは消費税増税はすでに過去の議論でしかないということだ。「合点のいかない」解散総選挙の争点にするにはあまりにも陳腐だ。陳腐の上塗りでしかない。

僕が野党のリーダーだったら「原発再開の是非」を争点にする。福島原発の事故は日本の将来にとって、否世界の未来にとってとんでもない衝撃を与えたはずである。僕自身、消極的な原発推進から絶対反対に転向するきっかけとなった。

前の民主党政権は2030年を目指した脱原発政策を打ち出した。原発なしでは経済が立ちゆかないとされた日本のエネルギー事情は、ここ数年、原発なしでちゃんと回ることが実証された。太陽光を中心に自然エネルギーへの投資意欲はかつてない高まりをみせている。

ここで日本のエネルギー政策の大転換を図らなければ、次の原発事故が起こる。その時では遅い。「原発復活の安倍政権vs脱原発の野党」という構図ならば、解散総選挙の大きな争点となり得る。

賽は振られた。分裂を続ける野党が一致できるのは「脱原発」しかない。そんな「合点のいく」選挙となってほしい。

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 11月2日、高知市内で世界連邦四国ブロック大会が開催され、4県から約80人が集まった。馬路村の上治堂司村長の講演がなかなか示唆に富むものだったので、その要約を掲載したい。

 今日は「村おこしと世界平和」と題が与えられたが、このタイトルは太すぎる。高知は話が太いところだが、半分にしても太すぎる。自分の村の地域づくりがうまくいったから世界平和に貢献できるんだったら、たぶん私もノーベル平和賞の候補ぐらいにはなれる。

 実は世界平和ではないが、1000人足らずの馬路村ではあるが、事業を進めていくうちに世界にはばたく、世界と話ができるようになった。チャンスを与えて くれたのは「IT技術」である。馬路村ではITなどは都会の言葉で、田舎にいたら関係ないとばかり思っていた。ところがそうではなかった。

 モノづくりはどこでもできる。問題はどうやって売っていくか分からないこと。ネットワークとの接点がないことが田舎の弱点だった。それがITによって多く の情報を世界に発信し、逆に取り寄せることができるようになった。それによって馬路村は、一次産業、二次産業、三次産業、そしてそれらを併せて六次産業を 築くことができた。ITがなかったら、村で生活しながらやっていくことは到底無理だったと思う。

 馬路村には国道がない。鉄道もない。信号機もない。コンビニもない。高校も学習塾もない。吉幾三の「おらこんな村いやだ」という歌があったが、馬路村のような小さな村でもやればできる、挑戦すれば道は開けることを示せたと思っている。

 先ほど四国の県民性について講談師が話していたが、県内でもいろいろある。馬路村に受け継がれたDNAは「負けたくない」「先にやりたい」「他より早くしよう」というものだ。これは非常に大切なことだと思う。

 平成の大合併がほぼ終わって、振り返ると村という名の付く自治体が激減していた。四国では香川県も愛媛県もゼロ。徳島県はたった一つ。高知県は馬路村を含 めて六つ残った。全国では183だ。この183が100を切ったら、「絶滅危惧種の一つ」として村という名の付くところに交付金をたくさんやれということ になるかもしれない。日本という国は村からスタートした国なので、国を守るために村を守らなければならない。そこまで頑張ろうよと半ば「洒落」気分で話し ている。

馬路村はユズの加工品と木のバッグなど森の製品を中心に年間で34億円の売り上げを上げている。ユズが成功したのは、昔から無農薬だったからである。かつ てユズを皮付きで売ることができないかと農薬散布をすすめたこともあったが、当時は林業がまだ盛んで忙しすぎることを理由に農家が消毒を嫌がった。それが 安心・安全の時代になって逆に「付加価値」となったのだから馬路村には運があった。

 20年前、東京の百貨店でまるごと馬路村を紹介するイベントができないか交渉したとき、担当者から無理だと言われた企画書がたままた社長の目に触れること になり、復活し大成功となった。交流人口を増やすのが目的だった。イベントをきっかけに「特別村民」に登録した人が8300人にもなり、現在も村の応援団 となってくれている。特典は役場でユズジュース「ごっくん馬路村」を飲みながら村長と話ができるというものだった。不思議なことに高い飛行機代を使って 次々と特別村民がやってきた。

 地域づくりで大切なのは地域のブランド化である。地域がブランドになると働く人々の自信になり、元気につながる。昔、巨人・大鵬・卵焼きと言った。私は 「シャネル・ヴィトン・馬路村」と言っている。全国の人がどんなに思うか。小さくても輝くオンリーワンの村が高知県にあるにかわらん。信号機もないけど、 おしゃれな村にかわらん、と。そうなると不思議なもの。一回は行ってみたい村ということになる。



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