2009年7月アーカイブ

 法相の諮問機関・法制審議会の民法成年年齢部会(部会長=鎌田薫・早稲田大教授)は29日、明治以 来、20歳と定められてきた民法上の成年年齢を18歳に引き下げることが適当とする最終報告書をまとめた。選挙権を持つ年齢も18歳に引き下げられること が前提。引き下げで生じる恐れがある消費者被害への対策の充実などを条件とし、法改正の時期の判断は国会に委ねた。

 実は9年前から選挙権を18歳に引き下げるべきだと活動してきたNPOがある。特定非営利活動法人Rights(菅源太郎代表理事)である。7年前に Rghtsが主催したシンポジウムに参加したことがあり、その時、主要国で参政権がまだ20歳以上なのは日本だけだということを知らされ、萬晩報に「気が 付いてみれば選挙権20歳は日本だけ」というコラムを書いた。

 http://www.yorozubp.com/0211/021120.htm
 シンポジウムで驚いたのはオーストラリアからの青年の発言だった。同国で参政権が18歳に引き下げられたのは ベトナム戦争時で、その理由として「ベトナム戦争のため徴兵が始まり、参政権もないのに徴兵するのはおかしい」という議論が起きた結果だったと話してい た。アメリカでも同じことが起きていたそうだ。

 当時、日本では市町村合併の議論が盛んで、その是非を住民投票にかける市町村も少なくなかった。住民投票条例を決める際に、投票権を18歳にまで引き下 げる自治体もあり、長野県平谷村議会では中学生にまで拡大すると決議した。2001年にはアメリカのペンシルベニア州で18歳の町長が誕生したという話題 もあった。

 日本では1925年に普通選挙法が施行されたが、参政権は男性だけだった。女性にも拡大し年齢が20歳以上となったのは戦後まもなくのことである。それ以降、日本では「成年」の概念についてほとんど議論らしきものがなかった。60年間知的怠慢が続いていたことになる。

 選挙権18歳の国 アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、中国、その他ヨーロッパ
 選挙権20歳の国 日本、韓国、台湾
 選挙権17歳の国 北朝鮮
 選挙権16歳の国 ブラジル、キューバ

 今回、法制審の報告が突然出てきたという印象をもつ人もあるかもしれないが、2007年5月に成立した「日本国憲法の改正手続に関する法律」(通称:国 民投票法)は来年5月18日から施行される。その国民投票法附則3条で「年齢満18年以上満20年未満の者が国政選挙に参加することができること等となる よう...必要な措置を講ずる」と規定しており、参政権に関してはすでに18歳は織り込み済みなのである。(伴武澄)
 死に体、麻生太郎内閣の行方はサラリーマンの夜の酒席の格好の肴なのだと思う。

 6月5日、自民党は最後の頼みの静岡県知事選でも敗北してしまった。麻生首相として一番屈辱的なのはこのまま麻生降ろしの声がさらに高まって退陣を余儀なくされることであろう。

 ではどうすればいいか。一番ダメージの少ない選択肢は何なのだろう。それは直ちに総辞職して、民主党に政権を禅譲するということである。これをお勧めする最大の理由は当の民主党にとって想定外の行動だからである。

 世の中、麻生首相が退陣しても自民党が次の人を担ぎ、総選挙は次期首相が行うものと信じているはずである。民主党、まして鳩山由紀夫氏の頭の中に「自らが解散を行う」となどという選択肢があろうはずがない。

 民主党が政権を掌握すれば、自民と民主の立場が逆転する。まず第一に、会期末を控えて自ら解散に打って出るか、満期まで待って総選挙を行うか自分で判断 せざるを得なくなる。第二に、8月末には来年度予算概算要求が締め切られる。シーリングも自ら行わなければならなくなる。あいまいな財源論は与党となった 民主党にはもはや許されない。公約としてきた公務員制度改革が初年度から挫折する可能性だってある。まさか自民党が組んだ予算をそのまま通すなどはしない と思うが、霞が関を侮ってはいけない。

 つまり政権を担当したその日から守勢に回らざるをえなくなるということなのである。

 内閣総辞職に閣僚の一部が反対したらどうなるか。閣僚全員が辞表を提出しなければならない? そうではない。過去に辞表を提出しなかった例もないわけで はない。首相の辞意は総辞職と同意義なのだそうだ。どうせ解散はできないのだし、総辞職に追い込まれるぐらいなら、民主党を困らせる辞め方をお考えになっ たらいい。

 断っておくが、筆者は自民党支持でも民主党支持でもない。政権交代ができる政治制度を望む一人の市民である。(伴 武澄)

このアーカイブについて

このページには、2009年7月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2009年6月です。

次のアーカイブは2009年8月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

ウェブページ