ギョーザ騒動は「事件」なのに!

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 この事件が起きて、まず困ったことになると考えた。日中間が現在、薄氷を踏むような状況であるからである。ほんの小さなきっかけで反日感情が炎上する環境にあるし、日本側にはかつてのような日中友好の感情は薄れている。

 一昨夜、ニュースを見ながら思いついたのは、ギョーザが中国製でなく、日本製だったら、どんな反応が起きていたのだろうということである。たぶん菓子パ ンに針が入っていた事件のように保健所ではなく、警察が動き出したはずである。そう「事件」となっていたことは確実である。

 中国製ギョーザ騒動の発信源は兵庫県警と千葉県警だった。メディアは「両県警は業務上過失傷害などを視野に捜査を開始した」と書いた。しかし、捜査本部を立ち上げたわけでもなく、鑑識が農薬の混入の有無を調べている程度なのだ。

 これまでの調べで、通常の工場の操業中で農薬が混入する可能性はほとんど薄れている。まず検出された農薬メタミドホスの濃度が通常の検疫基準に比べて 100-400倍と高く、野菜の残留農薬の影響はほぼ否定されている。次いで、包装袋とトレーに穴が見つかったこともある。

 だから、誰かがどこかで「意図的に」混入した可能性が高いという見方が強まっている。にもかかわらず、まだ「事件」となっていないのである。

 日本の捜査当局が本格的に動き出せば、中国側に捜査協力を求めなければならない。報道だけではあるが、表立って中国の公安が動いている形跡はまだない。 公安が動けば、犯人を捜さなければならない。そうでなくとも日中の感情は炎上しやすい環境にあるから、政治的な判断も不可欠だ。

 日本側としてもまだ100%、国内での混入を否定できないでいる。万が一、そんな事実が浮上したら、今度は日本側が大きな恥をかくことになる。恥をかく 程度ならまだいい。中国の半日ブログが書き立てているように「日本が反中キャンペーンを張っている」ことが"事実"となりかねない。

 中国製の食品に対する健康被害が国際的に広がっているとはいえ、ことは慎重に進めなければならない。 (紫竹庵人)

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このページは、伴 武澄が2009年2月 4日 09:49に書いたブログ記事です。

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