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ペルーの花嫁(3) 太平洋と赤道を挟んでの準備

2009年01月22日(木)
萬晩報通信員 立田 潤一郎
 2007年5月中旬に帰国後、Eメールやインターネット回線を通して通話できるスカイプを利用して、やりとりをするようになった。このスカイプは電話回線ほど安定していないものの、通話費用が劇的に低い。実際、IPフォンと比較しても、ペルーへの通話費用は15分の1ほどになる。遠距離に暮らす私たちは、インターネットの発達の恩恵に大きく与かっているといえる。

 リマ滞在中、私たちは四六時中一緒に過ごしていたこともあり、お互い貴重な存在になるであろうことを感じていたこともあり、いつの間にやら、「結婚してもいいんじゃないか」という状況になっていた。

 時期については、07年9月案も浮上していたが、準備期間が短かったことから延期となった。そもそも8月下旬から9月上旬が新プロジェクト提案の時期と重なり、夏期休暇自体が取れなくなっていた。

 11月上旬に、担当プロジェクト終了後の翌年3月以降に長期休暇をもらえることになったため、私たちは日取りを決めることにした。

 日本でも式場により予約が半年先や1年先まで埋まっているという話を耳にするが、リマでも状況は類似していた。私たちはリマ市とカトリック教会でのセレモニーを予定していたが、歴史のある由緒正しき教会でのセレモニーは、敬虔なカトリック教徒でもあるペルー人の間で好まれ、予約はかなり先まで埋まっている。

「教会の日取りはどう?」
「来年は4月25日しか、予約できないわ」
「6月とか7月とか他の月は?」
「もう予約で埋まっているわ。この日を逃すと一年待たないといけないわ」
「じゃあ、4月25日で」
選択肢はないものである。

 入籍の手続きは、国際の場合、非常に面倒かつ複雑だ。例えば、ペルー人をパートナーにもつ人たちが集まる情報サイトDulce Hogarでは、いかにも面倒くさそうな手続きを比較的詳細に紹介している。

 最終的には、彼女はリマ市役所のスタッフに、私はペルー領事館のスタッフに、「どのような書類が必要で、それらがどの機関でどのような手順で公証される必要があるのか」について事細かに確認を取っていった。

 当初、Dulce Hogar、リマ市役所、ペルー領事館間に若干の相違があるように思えたが、領事館スタッフとの話のなかで確認がとれた「ペルー国内の全ての自治体に共通して提出が義務付けられているものと、自治体毎に提出が義務付けられているものがある」ということが、Dulce Hogarに掲載されている内容やリマ市役所のスタッフの話している内容と整合し、状況をより正確に表していた。

 すなわち、出生証明書のみがペルー国内の全ての自治体に共通して必須となり、独身証明書や住民票、パスポートのコピー、無犯罪証明書、健康診断書、委任状については自治体により必要とする場合があるということであった。

 これらの内、リマ市役所では、独身証明書、パスポートのコピー、委任状が必要であったため、出生証明書とともに、外務省、ペルー領事館、地方法務局で発行、公証してもらった後、彼女に郵送した。その後、彼女がそれらをペルー外務省で公証してもらい、最後にリマ市役所に届けるという手順を踏んだ。

 私は日本での「任務」を終えると、次の「任務」は、リマに4月上旬までに滞在していること、滞在後は健康診断を受けること、彼女と一緒に彼女のファミリア、友達、教会の神父やスタッフ、リマ市役所のスタッフなどと会ったり、過ごしたりすることだった。何せ、彼らにとって、私とは、訪問後、初めて会うことになるのだから。

 立田潤一郎にメール junichiro1997@gmail.com

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