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イマジン

2007年01月06日(土)
Nakano Associates シンクタンカー 中野 有
「イマジン」は、国際平和の賛歌(International Peace Anthem)として世界に拡がっている。これは、スターバックスシリーズのジョン・レノンのCDの説明書の中にある文面である。ここに重要な意味がひめられていると感じる。

 軍事、政治による覇権主義、自由経済を目指す経済統合、アウターキー(経済的自給自足)、思想、哲学、イデオロギーの押し付けのいずれも紛争の歴史を築いてきた。いくら平和を構築しようと莫大な資金を投入しても期待が裏切られる複雑な国際情勢の変化において、磁石のように世界を一つにひきつける可能性を秘めているのは、音楽ではないだろうか。と、純粋に思う。

 国歌

 アメリカで生活し、都会、地方、共和党、民主党、勝ち組、負け組、ブルーステーツ、レッドステーツと二分化が顕著になっていると感じる。この二つの溝を埋めるのが、アメリカの国歌(星条旗よ永遠なれ)が流れた時である。多くの人々が胸に右手をあて、国家の尊厳を示す。そこには、アメリカの分断はなく、多民族国家が見事に一つにまとまる。

 昨年の文化の日に、東京で市民国連のシンポジウムが開催された。国旗の掲揚と国歌の斉唱の云々の意見対立があった。市民国連という多国間を目指す舞台では国旗・国歌という日本色を控えるべきであるとの意見があった。それに対し、筆者は、文化の日に国旗を掲げなくていつ揚げるのか。そして国連では国旗を大切にするし、オリンピックでは、勝者に国歌のご褒美を与える。日本が国旗・国歌に対し、戦争に起因する負のイメージを持っていることは、世界の常識からみれば異端に映るとの意見を述べた。

 市民国連のシンポジウムの当日、小さな日の丸が市民国連のロゴと並べられ、君が代が斉唱された。超満員の会場では、ごく自然にほとんどの参加者が起立をされた。ごく少数の方は座ったままであった。この光景を見て、すべての参加者が起立されれば全体主義を思い起こさせるし、1−2割の人々が直立されないのが理想だと思った。

 さて、そこで、国という単位の国益でなく、世界的規模、地球益という地球歌は、存在するのであろうかとの疑問が過ぎった。

 7年前、当時NHK情報ネットワークの加藤和郎さんのI−Mediaというセミナーでハーフムーンの「世界中の子供たち」http://www.e-half-moon.com/ という曲に出会った。その後、この曲は、5年前の東京で開催された国連デーでも歌われた。世界平和を子供の目線で展望する純粋な曲である。

 宇宙からのメッセージ

 1981年、イスラエルの戦闘機がバグダッドの核疑惑施設を攻撃(バビロン作戦)した。その9年後の湾岸戦争の多国籍軍の勝利は、イスラエルのインテリジェンスと実践に起因するとの見解がある。また、ブッシュ政権によるバグダッドへの先制攻撃にも影響を及ぼしたとも言われている。

 イラク戦争が始まる一月半前にテキサス州のパレスチン上空でスペースシャトル、コロンビア号が宇宙からの帰還途中に空中分解した。7人の宇宙飛行士の中で、イスラエル初の宇宙飛行士であるイラン・ラモン氏が搭乗していた。偶然にもイラン・ラモン氏は、1981年のバビロン作戦に参加したイスラエルの飛行士であった。

中澤英雄教授(東京大学ドイツ文学)の「宇宙からのメッセージに耳を傾けよースペースシャトル事故と迫り来るイラク攻撃」を引用抜粋。
http://www.thank-water.net/japanese/article/nakazawa1.htm 


 引用はじめ

 宇宙飛行士たちは赤チームと青チームの二班に分かれ、交代で作業を行い、睡眠を取っていた。起床の際には、地上から飛行士の好きな曲を送って、モーニングコールしていた。

 アメリカ人飛行士ウィリアム・マックレール氏が選んだ曲は、ジョン・レノンの「イマジン」だった。

 イマジン ジョン・レノン

 「特定の宗教信者だけが入れる」天国なんかないと 想像してごらん
 そんなことはやってみれば簡単だよ
 地面の下には「異教徒が堕ちる」地獄なんかない
 僕らの頭上に広がるのは美しい空だけだ
 「宇宙は信仰の違いを超えて万人を包容する」
 すべての人々が「未来や死後のことを思い煩わず」
 今日の一瞬を真剣に生きているのを想像してごらん

 国なんかない、想像してごらん
 難しいことじゃない
 殺したり死んだりする理由もなく
 宗教もない
 すべての人々が平和に生きるのを想像してごらん

 財産なんかないと想像してごらん
 君にできるだろうか
 欲張ったり飢える必要もなく
 人類はみな兄弟姉妹
 すべての人々が全世界から分かちあっているのを想像してごらん

 君は僕のことを夢想家だと言うかもしれない
 だけど僕は一人じゃない
 いつの日か君も僕たちの仲間になって
 世界が一つになれたらいいと思う

 神というものは宇宙の法則の別名だと思っている。宇宙の法則に違反すれば、いかなる宗教の信者であっても、それなりのしっぺ返しを受けるだけのことである。

 人類も地球という宇宙の星に生きている以上、人間社会はやはり宇宙法則と無縁ではありえない。調和という宇宙法則を人間の領域に引き寄せれば、それは公正、バランス、平和ということになるであろう。

 極端な貧富の差、権力の集中、人種差別、戦争や闘争はすべて不調和であり、宇宙法則に反した事態である。このような不調和はいずれ時の流れの中でバランスされ、いやおうなしに調和の方向にもって行かれるに違いない。いわゆる因果応報とは、作用、反作用という宇宙のバランス作用の宗教的表現にすぎない。

 引用終わり

 筆者は、中澤英雄先生が「宇宙からのメッセージ」のコラムを書かれた同じ時期に萬晩報にて「不吉なイラク戦」 http://www.yorozubp.com/0302/030208.htm を書いた。

 新イラク戦略

 ブッシュ政権は、新イラク戦略を発表する。国務省ナンバー2に、元イラク大使、US スパイチーフのネグロポンテ氏、国連大使にアフガン生まれのイラク大使であるカリルザッド氏が任命される予定である。本日、アメリカンエンタープライズ研究所で開催されたセミナー「Iraq: A Turning point」にて、イラクへの現地調査を終えた共和党のマッケイーン上院議員と民主党のリバーマン上院議員がイラク戦略を語った。イラク研究グループの提言に反し、バグダッドへの米軍の強化が不可欠であるとの主張であった。

 ブッシュ政権が一時的にイラクへの米兵を増やしても、それは米軍撤退の一環であるとの見方が主流である。世界で最強のインテリジェンスが時間と莫大な資金をつぎ込んでも、イラク戦争の幕引きを行なうことが難しいようである。

 フセインが伝記作家に伝えたことによれば、現在どのように評価されようと全く気にしない。500年後に崇拝されているかだ。

 軍事、政治、宗教、イデオロギーすべてを超越したところに「宇宙の目的」が存在すると信じる。地球上で最強のアメリカが、傲慢な戦力でイラクの民主化を進めようとすればする程、反発と逆効果が生まれる。宇宙の目的に反するから反作用が生まれるのだろう。ジョン・レノンのイマジンの中に含蓄されるメッセージを米国民やイラク国民のみならず、全世界の地球民が理解することで紛争や対立から和解や調和が生まれるように思う。下手な平和工作や面子よりも、音楽が世界を平和に導くと思う。そんな世界平和のための賛歌があってもいいと思う。

 中野さんにメール nakanoassociate@yahoo.co.jp

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