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【読者の声】高速道路を需要サイドから考える

2003年08月21日(木)
萬晩報主宰 伴 武澄

 日本はG7国のはず
 まさにお説のとおりだと思います。造る前には、何年か経ったら無料にすると言う話もあったような気がするのですが・・・。公約なんて破っても大したことじゃない、とうそぶく首相のいる国ですからね。日本はG7(G8?)に参加する先進国のはずですが、政治的にはいつまでたっても後進国のままですね。悲しいことです。(K.T.生


 民主党の高速無料化は画期的
 まったくその通りだと思います。小沢、管が民主党政権では、高速無料化と言っているのは画期的なこと。昨年まで民主党は、高速代を25%は安くするという自民と、目くそ鼻くその議論をしていましたが、ようやく、目線が変わったのか、と期待しています。しかし、この話をすると「高速が無料になると税金が高くなる」「ただだと渋滞がひどくなる」「自分は高速を使わないから、関係ない」など、後ろ向きの議論が始まるのは、国民の意識が変わってないからですね。


 村上龍より分かりやすい中野論
 いつも、楽しく読ませていただいております。それに、今回は、この秋にも衆院解散・総選挙が取り沙汰される中、小泉首相の公約となりつつある、道路公団民営化等の理論的根拠にも触れておられ、なかなか論旨明解で分りやすかったです。併読しているJMM【村上 龍氏のメール・マガジン】でも、地方交付税交付金の問題が取り上げられていて、それと比較しながら読んでしまいました。

 率直に申し上げまして、今回の中野 有氏の論調のほうが庶民感覚には分りやすく、かつ、日本人に対して、「国家とは何か」という命題を突き付けているようにも思え、とても共感できました。当り前のことですが、北朝鮮問題等にしても、問われているのは、「国家の使命」だとも思えるからです。

 今、私は、幕末史についての小説を読み漁っています。開国〜明治維新までには、様々なアクシデントによる紆余曲折があり、実は、誤算の連続だった…という『幕臣たちの誤算』(青春出版社)という本の下りには、唸らされました。
小泉首相も幕末の権力闘争には触れられていましたが、当時は、血で血を塗るような「暗殺抗争史」でもあった訳で、ただ、命懸けで国家を思い守り抜こうと考えての明治維新だったのだが、徳川家の負の遺産を整理しないまま、一種の不良債務を内包したまま(大政奉還と江戸城無血開城も考えてみれば、政権を丸投げしたことに近い)、身分制度を新たに屋上屋を設ける如く築いてしまい、そのまま、太平洋戦争になだれ込んでしまった…と、指摘されていました。

 その中で、佐藤雅美氏が『大君の通貨』『開国 ― 愚直の宰相:堀田 正睦』『官僚 川路 聖漠の生涯』などで、開国〜明治維新に至る流れを、尊王攘夷論の中に、ともすれば埋もれがちであった「通貨問題」にスポットライトを当てて、財政再建的見地から小説に仕立て上げているのは、極めて意義深いものだと感じ入りました。

 考えてみれば、今の日本を取り巻く時代状況は、当時より進歩したとは言え、政事のロジックは全く変わっていない風に思います。「北朝鮮問題」を「黒船来襲」に、「プラザ合意」を「通貨条項」に、そして、「尊王攘夷論による大政奉還」を来るべき「政界再編による自民党ブッ潰し」に当てはめれば、小泉首相の戦略が窺い知れるような気がします。ただ当時と今では、官僚の果たした役割は違えど、「日本という国は、前例主義で物事を決済し、とかく議論のすり替えや決断の引延しばかりやって来た国で、結局は、外圧に頼らざるを得ない…」という指摘は、言い得て妙だったと思います。

 ところで、道路公団の問題、これは、NTTの民営化と共に絡めていただきたい問題なんですが、世界で言われている「ユニバーサル・サービス」の概念を、もう一度、思い出していただきたいように思えます。今、民営化されたNTT東西会社が軒並み赤字に転落したという事実は、件の電信電話会社が、その歴史的使命を終えた…ということを、市場から突き付けられていることに他なりません。これは、アナロジーではありますが、そういう意味では、道路公団も同じ穴の狢だとも言えましょう。この際、道路公団はCSサービスの一環として、外国人居住者も含めた利用者全員に対して、「アンケート」でもやってみてはどうか!?とも思います。日本の高コストの元凶とも言われる「通信費」と「輸送費」の低減は、これまた外圧でしか達成できないだろうと予想されるからです。

 最後に、地方交付税交付金の問題で感じたことでもありますが、日本は、官僚の継ぎ接ぎだらけの政策の継承で、法制度の仕組みが国民に分りにくい構造になってしまっているように映ります。要するに、「地方交付税交付金」と言えども、結局は国民の税金のたらい回しに過ぎない訳で、直接税と間接税の「直間比率」の見直しだけでなく、政治家に、法制度のアセスメントならびにアナウンスメントを義務付ける必要があるとも感じました。分りやすい言葉で、その政策の趣旨と国民生活への影響度を説明していただきたい。「地方交付税交付金」の話で言えば、大抵の国民が「地方出身者の都市生活者で、ユニバーサル・サービスの恩恵を等しく受ける」べきなのですから、最終的には、国民全員が影響を受ける制度なのですし。

 論拠はシンプルに、但し、行動は愚直に…幕末の名宰相らの先達に倣い、真正面から難題に立ち向かっていただけるよう、政治家と官僚には切にお願いしたい気持ちです。

 もう、劇場型政治の賞味期限は切れかけています。 そろそろストレートな「政治闘争」を見せていただきたい。 それには、行動あるのみでしょう。(竹内 一根


 実現のために青写真も
 仕事で高速道路(特に首都高速、東名高速にぼぼ毎日走っています。高速道路料金は道路整備特措法では当該路線ごとに建設費用を徴収し、建設代金徴収後は無料開放されることが書かれています。

 しかしながら、現実には高速料金を「プール制」にして、日本中の高速道路建設費を全部賄うまで無料にはならないことにされています。

 高速道路建設による負債額は、40兆円を越します。なんでこんなに膨らんでしまったのかという思いもあります。今後50年間で返済するということになってるみたいですが、金利4%としても金利だけで80兆円、返済合計は120兆円にもなります。無料化されても借金は残るわけです。

 確かに高速道路が無料化すれば、物流は広がり、モノの価格も下がる。新鮮な魚を買い物に、ちょっと新潟までと言うのも気軽に出来ます。

 ただ現実には膨大な額の借金があります。車関係の税金を上げたり、ガソリン・軽油取引税などの税金を上げないと返せないのではないのでしょうか。理想論は簡単に出せますが、実現のための青写真の提示も同時にお願いしたいです。(関原豊)


 昔流にいえば悪代官が賄をとる構図
 高速道路についての貴見、拝読しました。これは 我が意を得たり、200パーセント、相当以前より腹が立っている事です。最近 国会質疑で登場したあのF総裁の答弁やふてぶてしい顔には全くやりきれない。日本各地の高額有料道路は 全く国民や企業から搾取をする道具となっています。日本全国津々浦々、有料道路や有料橋をつくり理不尽な通行料をふんだくられる。昔流に言えば本来通行無料の天下の公道を閉鎖、通行人から通行料を取り立てる法を悪代官が作り配下の食い扶持や寺銭もどきの賂を得るような構図ではないか。

 海外駐在や頻繁な海外出張の経験で各国を仕事上ドライブする必要があったが米国のフリーウエイやドイツのアウトバーンなどは大きく快適であり景色も楽しめておまけに無料、台湾や韓国でも有料部分はあるが現地物価水準からみても微々たる通行料であり、世界中でも日本の高速道路のような馬鹿げた通行料を払わせる国は恐らく皆無であると思います。何故大阪ー東京間の距離ぐらいで一万円も払わせられるのか、何故首都高で少し入っただけで700円なのか、べら棒に高いガソリン税と車両税、それから2年単位の強請車検の費用を払わせられて走れば馬鹿げた通行料をふんだくるこの国はおかしい。

 また どこのサービスエリアにはいっても物は高くて画一的で郷土色は薄く全く面白くないのも利権まみれの体質からくるものなのかと思える。

 有料道路については現在の通行料はかなり安くできるはずであるしまた無料にできるところも多いはず、それより国はもっと一般国道や幹線道路の整備と道路および周辺の美化に注力すべきで垢抜けしない交通標識の乱立設置や姑息な速度感知装置の設置をやめるべきと思います。信号機もふくめ何か裏があるのかと疑いさえ出てきます。
一般道路を走っていると郷土色のある道の駅や立ち寄ってみたくなるような隠れた旧跡が目に入り時間がかかるけれどもまさにドライブの楽しさがあります。これが各地で消費させることになりまた国中が潤うことにつながると思うのです。実際通行料に消える死銭が生きた銭になるのです。たまたま配信を読んで 思いつくままにしたためました。(Nick


 高速道路料金は炭素税の代わり?
 はじめまして。東京のサラリーマンです。高速道路の無料化は、自動車交通の増加を誘発し、公共交通機関の衰退や環境破壊を招くので問題があります。高すぎて利用する人がいなくなっては本末転倒ですが、適度の料金徴収はすべきです。高速道路料金は炭素税のかわり、でしょうか?料金収入が有効に活用されていない現状は残念です。

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