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伴正一遺稿集

 高知に生まれた土民国
                     2018年1月17日
                     主宰 伴 武澄

 はりまや橋夜学会の中から2015年12月、土佐人民共和国(略称:土民国=どみんこく)が誕生した。国民の挨拶は「ドミンゴ」と決め、翌年1月には水色で「土」の字をあしらった国旗をつくった。大統領職の総裁は言い出しっぺの一人、伴武澄が就任することになっている。

 そもそも夜学会は高知からもう一度「立憲運動」を始めるための勉強会である。毎週金曜日の夜に商店街の空き地で開催されている。毎回10人程度の集まりであるが、今週で99回目を迎える。講師はほとんど伴武澄がこなしてきたが、外部の識者にも講演したもらう。演題は過去の萬晩報に山ほどあるからあまり困っていない。

 やはりこの国はもう一度一からやり直さないといけないというのが共通の認識だ。人が集まって商店街に多少でも賑わいが戻れば幸いである。最初に高知新聞が僕たちの取り組みを報道してくれた。次いでどういうわけか長野の信濃毎日新聞が取材してくれて「社説」として取り上げてくれた。読売新聞も地方版で長い記事を書いてくれた。

 議論の中から「そろそろ行動の時が来た」という意見が出て、土民国が生まれることになった。本気で国造りが始まっている。昨年3月には高知市内から車で30分の鏡村に土民国の国土が生まれた。荒れ果てた農地を借りたものだが、たった2反の国土の開墾が始まった。リースのユンボで雑草の根っこを掘り起こし、国有車に認定した「ドミンゴ51号」で耕し、国営農場が出来上がった。何を植えるかが問題となったが、議論の末、実のなる樹木を植えることになった。

最初に植えたのはブルーベリー、次いでウメ、スモモ、クリ、キーウィー、オリーブを植樹した。それから実はならないがサカキの苗も5本植えた。松山市の一国民はミカンの苗を植えることを約束しており、弘前市の一国民はリンゴを植えたらいいのではないかと提案している。南国市の一国民はレモンハーブを植えたいと言ってくれている。

よく育っているのはスモモである。ブルーベリーは酸性土に植えなければならないことを後で知ったが、後の祭りである。試行錯誤により国土をつくっていきたい。土民国の国民には税金つまり会費は取らないということである。しかし、国民の義務として「苗」または「種」を植えることと決めた。現在、保存されているのは藍の種とエンドウ豆の種である。エンドウは苗床ですでに芽吹いている。藍の種まきは3月になる。

夏から国土の北側に水を引き、クレソン畑を開墾した。我々の国土はその昔田んぼだったようで、川上(吉原川)の堰から100メートルほどの農業用水路が引かれているが、長年の風水害などで完全に埋まっていた。高知市の協力もあって2カ月で水路は復活し、100ミリの塩ビ管を引いて水が流れるクレソン畑が完成した。クレソン畑ではすでに収穫が始まっており、毎週開かれる金曜市で5000円内外のクレソンが販売されている。

ちなみにクレソンは流水に根っこをばらまいておけば育つ。種代も肥料代もいらない。水が流れるから雑草も生えにくい。その上酷暑期以外、通年収穫ができるありがたい作物である。年明けには第二のクレソン畑の開墾が始まった。完成すれば、内外に胸を張れるほどの収穫量を確保できるものと期待している。国造りには資金が不可欠なのだ。




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